函館伝統的建築技術研修会

函館市の伝統的建築技術研修会が2月4日~7日まで4日間行われました 函館の伝統的建造物の説明、歴史、仕組などを勉強させていただきました。その中で現場見学会として今現在、保全・維持作業を行っている 旧函館区公会堂と遺愛学院本館を見学させていただきました そしてその後に市で管理しているが老朽化から一般公開されていない旧ロシア領事館を特別に見学させていただきました 40代以降の人には「函館市立道南青年の家」と言ったほうがピンとくると思います。旧ロシア領事館は現在なにも活用されていない状態でした この建物を見学後に研修に参加された技術者の面から見てどのように再生・維持・活用をしたらいいだろうか?というディスカッションを見学が終わった後に行われました。 大工・左官・瓦・建具・石屋・建築士・塗装の様々な技術者からいろいな意見が出ましたが皆さんの共通した意見は何とか再生・維持してこの建物を残していきたいとのことでした もちろん自分も同意見です 旧ロシア領事館見学中に近隣の住人の方に話しかけられて「もしかして解体してしまうのかい?」と聞かれ自分たちは研修会で来ている旨を伝えると「解体じゃなくてよかった 昔からある建物だから解体じゃ寂しい 何とか活用できないものかね?」と言われました。 この話を聞いた時にただ建物が歴史的建造物というだけじゃなくこの地域の大切な歴史なんだと再認識させられました。 技術者として市民として何とかしたいという気持ちが強くなりました。

2020年02月11日